Superfishで話題のLenovoですが、ARMサーバ市場に参入する予定があるようです。
Lenovo building its first prototype ARM server
ARMサーバはHPやDELLなどの大手が既に参入している市場ですが、まだどちらもスタートラインに立ったばかり。それ以外の企業にも十分勝機がある市場と言えそうです。
Intel today holds more than 90 percent market share in servers
サーバ業界では現在はインテルが90%のシェアを握っている。
ということでサーバ市場ではIntel一人勝ちの現状にあるものの
The goal of the prototype ARM server is to drive up performance-per-dollar and performance-per-watt compared to traditional server design methods deployed today
ARMサーバの目標は、1ドルあたりのパフォーマンス、1ワットあたりのパフォーマンスを、既存のサーバに近づけることにある。
この目標が達成される日が来れば、Intelもけして安泰とはいえなくなるでしょう。
こうした動きに対してMicrosoftも既にARMベースのサーバ向けOSを検討しています。
参考 : Microsoft Said to Work on Software for ARM-Based Servers
Raspberry Pi向けにARMベースのWindows10が発表されたことも記憶に新しいですね。
HPが出しているARMサーバ(Moonshot)は、電力や冷房、設置スペースなどを減らすことで35%のコストダウンに繋がるとされています。
saves on power, cooling and space, providing up to 35 percent reduction in total cost of ownership compared to rack servers.
電力、冷房、設置面積を抑えることで、35%のコストダウンに繋がります
参考 : HP Extends Benefits of ARM Architecture into the Datacenter with New Servers
当面の間、ARMサーバの主な用途はCPUの負荷が少ないストレージサーバや静的コンテンツを返すだけのWebサーバなどが中心になると考えられます。Baiduは2013年にすでにBaidu Cloud storageにARMベースのサーバを採用しています。
参考 : Baidu Deploys Marvell ARM-Based Cloud Server