2015年02月24日

Linuxのカーネルを書いてるのは誰?

Who's writing Linux today?
(今、Linuxのカーネルを書いてるのは誰?)

「Linuxのカーネルを書いたのは誰」と過去形で聞かれればリーナスという答えで終了になりそうですが、それはごく初期の頃の話。現在では多くのコントリビュータが集まって開発が進められています。

そのコントリビュータですが、現在ではLinuxカーネルの8割のコードが企業に雇われた人が「仕事として」書いているそうです。

Leading the way were Intel employees with 10.5 percent of Linux code to their credit. Following Intel was Red Hat, 8.4 percent; Linaro, 5.6 percent; Samsung, 4.4 percent; IBM 3.2 percent; and SUSE, 3 percent. In short, as the Linux Foundation report observes, "well over 80% of all kernel development is demonstrably done by developers who are being paid for their work."

Intelの従業員が全体の10.5%のコードをIntel社から給料をもらって書いています。Red Hatが8.4%、Linaroが5.6%、Samsungが4.4%、IBMが3.2%、SUSEが3%。全体では80%のコードが企業から対価を受け取る形で書かれています。

Intel以外の上位を見ると、Red HatやLinaro、SUSEといったLinux屋さんが並んでいます。また、LinaroやSumsungが上位にいるのは、ARM版やAndroid関連で多くコミットしているようです。

Linuxを利用した自社製品の品質を上げる為に、多くの企業がカーネルの開発に資金を投入している姿が伺えます。

全体では200社から4000人の開発者がLinuxカーネルの開発に参加しているそうです。よくこれだけの数のそれぞれ利害が違う人間が参加しながら、開発が進められているものだと感心しますね。

どこかの銀行がこの規模の開発を行ったら、きっとタフなメンタルを持つPMに頼らなければまともに開発を進めることもできないような状況に陥ってしまいそうです。

タグ:Linux OSS
posted by newsit at 07:00| linux