WebベースでPythonが実行できるiPython Notebookのbash版、IBash Notebookがリリースされたようです。
iPython Notebookはちょっとしたスクリプトを手軽に記述、実行、保存、共有できることから、データ分析などの分野で人気の開発環境です。JuliaやRでも利用されているなど、多言語にも展開されつつあります。
現状ではIBash NotebookはPython3のみ対応しているようで、iPython3を入れて、githubから落としてきたbash_kernelのsetup.pyを叩いてインストールするようです。そのうちpipで入れられるようになると思うので、私個人としては導入するのはそれまで待ちの方向で。
このアプリはData Science at the Command Lineという本の影響から作られたそうです。command lineでデータ解析をするというマニアックな本ですが、本書で利用されているscrape、sql2csv、xml2json、json2csv、parallel、csvjoinなどは、分析処理以外にも有用そうです。
まあ、その中で私が一番使っているのはcowsayなわけですが。
$ echo "俺、もう人生に疲れたよ" | cowsay _____________ < 俺、もう人生に疲れたよ > ------------- \ ^__^ \ (oo)\_______ (__)\ )\/\ ||----w | || ||
実はiPython Notebookを利用していても、%%bashとタイプすることでiPython Notebook上でbashを動かすことは可能です。
%%bash echo "foo,bar,baz" | cut -f2 -d',' #=> bar
これに加えてIBash Notebookではinlineでplotした画像を表示できたり、データ解析に用いられるコマンドのセットが用意されていたりするようです。
bashをwebベースで実行できるとなると、データ分析以外の分野でも有効活用されるシーンが出てくるのではないでしょうか。例えば仕事で不定期に実行しなければいけないスクリプトを保存しておき必要な時に叩くとか、便利なbash集をnotebookベースでチーム共有するようになるとか。