Googleが60%を超え、Bingが20%近辺のシェアを持っているのに対して、10%を切るラインまで停滞してしまった米Yahooの検索シェアですが、Firefoxのデフォルト検索の変更もあって10%を超えるラインまで回復したそうです。
Yahoo gains U.S. search share on the back of Firefox
(Firefoxの影響でYahooがアメリカでの検索シェアを増加)
Firefoxのデフォルト検索が変更されたのは12月1日、Firefox34のリリースからです。
comShareの調べでは、その後2ヶ月の間にYahooの検索市場シェアは2.8%上昇したそうです。対するGoogleはYahooの伸びに合わせるようにシェアを落としています。
このデフォルト検索の契約はFirefoxの開発費の中で非常に大きな割合を占めています。
The Mozilla-Yahoo deal was a result of the former not renewing its long-standing partnership with Google, which in 2013 generated approximately $275 million in revenue for the open-source developer of Firefox.
MozillaとYahooの連携は、GoogleとFirefoxが過去に長期間継続していたデフォルト検索の契約更新を行わなかった為です。Firefoxは2013年度にGoogleから2.75億ドル(現在のレートで換算すると約320億円)の収入を得ていました。
Firefoxのデフォルト検索による効果は一説では年間1000億PVにものぼるとされています。
検索リスティング広告は効果が見込みやすく単価も高いので、1000億PVで320億円であれば十分に収益を見込めると思われますが、問題はYahooの検索をユーザが避けてしまわないか。
アップデートが始まった後に、さっそくこんな記事も出ていました。
How to remove Yahoo as Firefox's default search engine
(Yahooのデフォルト検索を消すにはどうすれば良い?)