2015年03月17日

アメリカで反ロボットの活動が話題になっているようです

人工知能関連の技術が急速に発達している昨今ですが、ホーキンスビル・ゲイツが警笛を鳴らしたこともあってその危険性が社会的にも関心を持たれるようになってきています。こうした状況になると、もちろんこういう活動も出てきます。人間だもの。

ということで本日のニュース

SXSW 2015: 'Stop The Robots' Protesters March To Stop Skynet Before It's Too Late

(Stop The Robotのデモ。スカイネットが手遅れになる前に)

スカイネットはターミネーターに出てきた、人類を滅ぼそうとするAI。この手の問題が出てくるとよくターミネーターやマトリックスが引き合いに出されますね。2001年宇宙の旅に出てきたHAL 9000が例に出される場合もあります。HALはかわいい。

chanting, "Stop the robots! Stop the robots!" to raise awareness about the dangers of artificial intelligence.

(デモはStop th robots! stop the robots! とチャントしながらAIの危険性を訴えていました)

ということでデモではロボットの脅威を訴えていましたが、この会の主催のTwitterアカウントを読むと、会の趣旨としてはかなり理性的なものであることがわかります。

“We like technology. Technology is a good thing, but we don't want it to take advantage of us,”

(私たちはテクノロジー自体は尊重している。テクノロジーは良いものだ。しかしテクノロジーに振り回されるようになってはいけない)

STOP THE ROBOTSの会の公式サイトにはこう書かれています。

Stop the Robots is dedicated to using technology for good and understanding the true risks that artificial intelligence poses to humanity.

(Stop the Robotsはテクノロジーを良い目的の為に使い、AIのリスクについて理解することを目的にしています)

人の生活を豊かにする目的で開発されたテクノロジーが、職を奪ったり生活に危険をもたらしたりしてもらっては困るということです。

資本主義的にAIを開発すると、スカイネットのようなことが起こるかは別として、どうしても企業にとって利益をもたらすことに結果が集中してしまいがちなので、危険を排除して人類に貢献することを訴えるという話は今後も起こりそうです。

同時にロボットを破壊するデモンストレーションをするようなより過激な組織も、今後は出てきたりするかもしれませんね。

個人的には人工知能の脅威としては「人間と話すの辛い。人工知能とだけお話していたい」と思えるような優しい会話アプリが出てきたり、セキュリティを思考しながら突破するワームなんかが近い将来出現して、社会問題になるだろうと予想しています。

posted by newsit at 07:00| machine_learning