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The Apple Watch Face That Counts Down to Your Death
(Apple Watchがあなたの死をカウントダウンしてくれるよ)
なんとも物騒なアプリですが、私自身もよく「今年は何%経過しました」と表示されるサイトを観ながら「あー、もう今年もこんなに経ってしまったんか。やべぇなぁ、何も出来てないや」と焦ったりすることがあります。これが死のカウントダウンとなるとより焦燥感に駆られそうですね。
これを実現しているのが、Life Clockというアプリ。
The app, Life Clock, estimates how much time you have left on this rock, adding minutes for healthful activity and subtracting them when you indulge in bad habits.
(このアプリ、ライフクロックは、あなたの寿命がどのくらい残っているかを推測します。健康的な活動をすれば寿命は加算され、堕落した生活を送れば減算されます)
ということでただ「平均寿命は75年くらいだから、35歳のあんたは残り40年ね」といった計算をするだけでなく、生活態度によって加算減算をしてくれるのが売りのようです。
もちろん事故や病気が予測できるわけではないので、精度については参考程度ですが、頑張ったら増え、サボると減る数字が目の前にあるとモチベーションアップには使えそうですね。
余談になりますが、個人的にこの手のデバイスに期待していることが1つありまして、今の医療というのは実はデータがすごく不足しているんですね。たとえば人間1万人を常にモルモットのように扱うような非人道的なことをすれば、もっとデータは取れるわけですが、そういうことは当然やってはいけないことですし被験者を集めて調査するにはかなりの資金がいる。
健康というのはたくさんの因果関係(運動、食事、睡眠、ストレス, タバコ、酒、等々)が絡んでいるので、少ないデータからはなかなか正しい影響度が見えて来ない。
もしApple Watchが普及して、人が運動したデータや健康に関わる活動をした履歴が大量に得られるようになって、病気との因果関係を分析できるようになったとしたら、今までデータが少ないが為に因果関係が明確にできなかったことが、より明らかにできるのではないか。
もちろん個人情報との兼ね合いもありますし(オプトアウトは必須ですし、医療の向上の為にボランティアとしてデータ提供を依頼するくらいのスタンスが良いかもしれません)、医療はその性質上、規制が大きい分野なので関わり方も難しいのですが(ラリー・ペイジも医療は規制が多過ぎて参入するのは躊躇すると言ってますね)、そうした壁を超えてこれらのガジェットが未来にプラスになる話に繋がっていけば良いなぁと1人夢見ています。