下記のような記事を見かけました。
30 tech skills that will get you a $110,000-plus salary
(年収11万ドル≒1300万円超えを目指す30のITスキル)
エンジニアに求められるスキルというのは流動的なもので、需要に対して供給が足りていなければ給料も高くなりますし、十分に共有がある職種は給料も上がりづらくなります。
上の記事では求人サイトのDice.comの発表を元に、年収を上げるのに効果的なスキルを30個公開しています。
下記はその一覧。カッコ内は私の所感です。現在の需要と供給のバランスが効いているので、リストに挙がっている職種の求人が多いというわけではないです。
- PaaS
(PaaSクラウド環境を作ったりする仕事らしい。確かに今はプライベート/パブリック共に需要ありそう)- Cassandra
(分散KVS。最近だとNetflixの導入が話題になってた)- MapReduce
(求人票見てもイマイチ仕事内容がよくわからなかった。とりあえずHadoop周りの知識がある人が欲しいということっぽい)- Cloudera
(Hadoopとまとめてしまっても良い気がするけど、CDHで求人が打たれてることもけっこうあるらしい)- HBase
(Hadoop周辺のKVS。最近触ってないのでよくわらかない)- Pig
(HadoopのJobを書けるDSL。Hiveより上にいるのは技術習得の難易度の差だろうか)- ABAP
(SAPがここにいるのは何か存在感を感じさせますね)- Chef
(構築管理。Ansibleは出てこなかった)- Flume
(データ転送フレームワーク。大規模なログ収集とかで使われる。Fluentdは出てこなかった)- Hadoop
(分散フレームワーク。Hadoop環境の管理は職人芸だと思う)- Hive
(SQL LikeなHadoop操作。SQLと一緒で突き詰めるとこれはこれで職人芸)- Puppet
(システム自動管理)- NoSQL
(実際に求人の中身を見てみるとMongoの名前が目立った)- Zookeeper
(Hadoop周り。求人見るととりあえずその手の経験がある人を探しているだけで、Zookeeper使って分散アプリを作るという求人が多くあるわけではないっぽい)- SOA
(サービス指向アーキテクチャ。言葉として流行ったのはだいぶ昔だけど大事な概念)- Data Architect
(データの扱いをデザインする職種の人を指す言葉。Big Data系のワードの1つ)- Solr
(全文検索。Elasticsearchは出てこなかった)- Data Scientist
(データ分析する人。何ができればデータサイエンティストになるかの線引きがよくわからない)- Big Data
(HadoopとかNoSQLとかその辺やったことがある人的な求人に出現するワード)- OpenStack
(OSSのクラウド環境構築ソフト)- CMMI
(能力成熟度モデル。今の仕事はLevel 1くらいだろうか)- R
(統計解析などで使う言語。私はPython派)- CloudStack
(Apacheのクラウド環境構築ソフト)- OmniGraffle
(Macのダイアグラム作成ソフト。Visio的なものらしい)- Arista
(ネットワークスイッチ。ネットワークインフラはいつまでも需要がありそう)- Documentum
(コンテンツ管理)- UML
(仕様書で出てくることはあるけど、個人的には最近はシーケンス図とアクティビティ図しか見かけてない)- Sqoop
(HadoopとRDBを繋ぐヤツ)- JDBC
(Javaのデータベース接続。求人票を見るにSpringとかJ2EE周りの仕事らしい)- RDBMS
(どこ行っても使うからね)
というわけで30個見てみましたが、けっこう流行りモノが多いので、1年後にはかなり様変わりしそうではあります。あとHadoop関連が多いですね。自分、そのへんのものはそれなりに使ってるけどアメリカ行ったら給料上がるかな。
あと、2015年の情報の割に微妙な古さを感じるような気がしましたが、求人は少し遅れてやってくるのでこのくらいの鮮度になるということでしょうか。来年同じランキングを出したら、Deep Learningは入ってきそうな気がします。