IoTという言葉を今日初めて知ったので(e-Wordsだと2013/12/14に更新されてる。けっこう前からある言葉なのか)、今日はそれ関連の記事をご紹介。
IBM to pump $3 billion into new IoT business unit | IT News
(IBMが30億ドルを新しいIoTビジネスに拠出)
4年間で30億ドル(現在の貨幣価値に換算するとおよそ3600億円)とかなりの額の投資を予定しているようです。
IoTはInternet of Thingsの略で、平たく言えばいろんなモノをインターネットに繋げて相互に通信させていろんなことをさせてみよう的なことらしいです。様々なデバイス同士で通信を行わせればやれることが増えるよね的な。
Google Trendsで見ると2013/12頃からIoTの出現数は増加傾向にあるようです。
下記はWikipediaの説明。
Typically, IoT is expected to offer advanced connectivity of devices, systems, and services that goes beyond machine-to-machine communications (M2M) and covers a variety of protocols, domains, and applications. The interconnection of these embedded devices (including smart objects), is expected to usher in automation in nearly all fields, while also enabling advanced applications like a Smart Grid.
典型的な例として、IoTは各デバイスに通信機能を持たせ、M2M(machine-to-machine - 機械と機械の通信)を様々なプロトコル、ドメイン、アプリケーション間で発生させます。それら組み込みデバイス(ある程度の処理能力やプログラムを持つSmart Objectを含む)の相互の通信によって自動で情報が伝達され、例えばスマートグリッドのようなアプリケーションを可能にします。
スマートグリッドはインテリジェントな電力送信をするシステムです。電力計に通信機能を加えることでリモートでの電力の扱いができるようになるのに加えて、リアルタイムに消費量を測定したり消費パターンを把握することで、より細かな消費電力の推測ができるようになります。
GoogleやIBMは、能力的にもサービス的にも親和性が高そうなジャンルです。
By 2021, as many as 28 billion IoT devices will be installed around the world, IDC has estimated. General Electric has predicted that IoT systems will add up to $15 trillion to global annual Gross Domestic Product over the next 20 years.
2021年(訳注:6年後。そう遠くはない未来)には、世界中で280億のIoT端末が配置されるとIDCは予測しています。General Electricは今後20年間でこれらの市場は年間15兆円まで広がると予想しています。
こうした技術が可能になったのは、Big Data系のテクノロジーの進歩で大量の機器のログを処理することが可能になったこと、IPv6であればそれらの端末すべてに固有のIPを割り当てられること、こうした通信機器の価格が下がったことなどが挙げられます。
データが増えればそれだけ実現可能なことは増え、夢は広がります。例えば国が管理しているすべての時計や電柱に天候や風向きなどを測定する機能が搭載されれば、より正確な各地の天気情報が把握できたり、風の息遣いを感じることだってできるようになるかもしれません。
逆にこれらがあまり進出し過ぎるとプライバシーの問題が心配されるところですが、当然ながらそうした議論も既に行われているようです。