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Why the journey to IPv6 is still the road less traveled
(なぜIPV6の普及はまだあまり進んでいないのか)
2011年にはIANAの在庫が終了になり、近々枯渇するのではないかと騒がれてから数年が経過するも、使ってないのを返してもらったり分配方法を小分けにしたりする等で意外と今のところはなんとかなってしまっている現状。
Yet it still drives less than 10 percent of the world’s traffic.
IPv6はまだ世界のトラフィックの10%にも達していない。
トラフィックとしては既に数%は使われているようですが、普及しているとは言いづらい状況です。
Yet only about 14 percent of the top 1,000 websites have turned on IPv6.
まだウェブサイトのTOP1000の中でも14%しかIPv6への移行は行っていない。
“Many of them haven’t enabled it yet because of this perceived notion that it’s difficult. It’s not. It just takes a little bit of time,” said Paul Saab, a software engineer at Facebook, which is fully available over IPv6. “It can be done with a very small team,” Saab said.
「彼らがIPv6に対応しないのはそれが困難だからではない。ちょっと時間をかければできるはずだ」とFacebook(既にIPv6対応済み)のエンジニア、Paul Saabは言っています。「うちは非常に小さなチームでそれを実現できた」
ということでFacebookクラスのサービスにとっては小さな労力で対応することも可能なようです。
とはいっても、実際にはその為のチームを立ち上げ、ネットワークの設定をして、場合によってはハードウェアの更新も行い、実際に切り替えの作業をする時はネットワーク管理者は心臓バクバクです。その割にメリットは今でない将来の問題を解決するというもの。
Meanwhile, such projects can slip down the priority list in the face of day-to-day operations and dealing with growth.
この手のプロジェクトはプライオリティが下がっていき、優先される日々の作業の下に埋もれていきます。
とはいっても、いつかは低下し続けてきた優先順位が上位に来る日が訪れるはずではあります。特にIoTのようなテクノロジーの発展がそれを早める可能性はあります。
The carrier reported 19.8 million connected devices in use at the end of last year and expects that to grow quickly with the Internet of Things.
キャリアのレポートによると、昨年は1980万のデバイスが接続したというデータがあり、それはIoTによってさらに加速することが見込まれています。
こうしたデバイスの増加していけば、早晩、IPv6でなければとてもIPを割り当て切れない状態になることが予想されます。
さて、実際にIPv6が必須になるのはいつのことか。あと5年くらいか、それとも意外とさらに先になったりするのか。