2015年05月14日

Googleの自動走行車は170万マイル(273.5万キロ)で11回の事故

数日前に話題になってたGoogleの自動走行車のニュース。

Google says its self-driving cars have been in only 11 accidents over 1.7 million miles | PCWorld
(Googleの発表。自動走行車は170万マイルの間に11回の事故に遭遇)

本件は日本でも話題になってましたね。とりあえずすべてもらい事故で、自分からぶつかるようなことはなかったようです。

With 360-degree visibility, the newest sensors in Google’s fleet can keep track of other vehicles, cyclists, and pedestrians to a distance of nearly two football fields

360度の視界を持ち、Googleの新しい車両センサーは他の車両、自転車、歩行者をフットボール競技場2つ分の広さに渡って監視できる。

私はバイクにも車にも乗るのですが、バイクの視界の広さを体験した後に車に乗ると、見えてない部分の多さに辟易することがあります。

十分な視界と正しく動作するセンサーがあれば、少なくとも他車や歩行者にぶつけることを防ぐという目的を果たすことは現実的に可能なように見えます。センサーの誤作動とかは怖いですが。

Out of the 11 reported accidents, Google’s cars have been hit from behind seven times,

11回の事故のうち、7回はGoogleカーが背後から衝突されている。

ということで7回衝突されているそうなんですが、この数字はちょっと多い気がしますね。ブレーキを効かせ過ぎたりはしてないのでしょうか。それともアメリカではこれが普通なのか。

ちなみに昨年の日本の事故件数は57万3842件、死傷者数は72万5487人だったそうです。交通事故がGDP等に与える経済的損失はかなりの規模になっているそうなので、これが減らせる技術が生まれればその恩恵は大きいです。

こちらはTIEMの記事。

Google Blames Humans for Accidents Involving Its Self-Driving Cars
(Googleは自動走行車の事故は人間の運転によるものと非難)

Google’s cars have driven a total of 1.7 million miles (combining manual and self-driven mileage), giving them an accident rate of about 6.5 per million miles traveled. That’s considerably higher than the 2.8 property-damage-only accidents per million miles traveled that involved passenger cars nationally in 2012,

Googleカーは170万マイルを走行している。100万マイルにつき6.5件の事故に遭遇している計算だ。これは2012年調査による100万マイルにつき2.8件という数字と比べるとかなり高い。

と指摘されていますが、これに対してGoogleは多くの軽度の事故は警察にまでは報告されていない為、実際の件数より低くなっているはずだと主張しています。

現実問題としてこの数字が高いのか低いのか、判断が難しいところ。ポワソン分布で事故が発生する過程とした場合(多分、そうなりますよね)、11件というのが統計的に十分な数字にも見えませんし。

個人的にはとりあえず高速道路で自動運転がされるようになれば、物流にかかる負荷もだいぶ楽になりますし、旅行にも行きやすくなるので良いなぁと思ってます。

posted by newsit at 07:00| company