2015年05月21日

未来の大学の姿

Diggでこんな記事が上に来てました。

This Is The Future Of College
(未来の大学の姿)

For years, college was the best pathway to a job. But as costs continue to rise and the percentage of graduates finding work falls, students are beginning to wonder: What’s the real value of a college education?

現在、大学を出ることは仕事を得る為のもっとも確実な方法になっています。しかし大学を出る為にかかるコストは年々増加しており、また大卒の就職率は下落傾向にあります。生徒たちはこう感じ始めています。「大学教育に価値はあるのか?」

中略

"Knowledge is now a commodity. It’s really inexpensive and easy to get. Who’s gonna pay you for that?

知識はコモディティ化されつつあり、簡単に安価で手に入れられるものになってきています。なぜそれに大金を払わないといけないのでしょう?

最近はWebの進化もあって、知識が非常に入手しやすくなってきています。専門の知識であっても検索すればヒットする場合が多いですし、最先端の論文もほとんどが無料で入手可能です。スタンフォードやMITの講義の中にはYoutubeで公開されているものもあります。

元々Webは知識の共有を目的に作られたものなので、この状況はWebの理念が実現しつつあるとも言えるでしょう。

こうした変化は、大学にどういった影響をもたらすのでしょうか。

記事では今後、大学の講堂が消え、教授の役割も変化すると予測しています。また、こうした流れの中で、よりビジネス寄りの教育についても意識されるようになってきているのだとか。

60% of employers complained that job applicants lack interpersonal and communication skills. They can pass a calculus exam, but they can’t identify or solve problems on the job, or negotiate, or lead a meeting.

60%の雇用主は、志望者が対人スキルやコミュニケーションスキルに欠けていることに不満を持っている。試験をパスしていても、仕事上の問題を解決できることの証明になっていない。

問題解決の能力という面で、大学でその為に必要な知識を得ていても、実際にビジネスで活かせないという学生が多いことに雇用主は不満を持っているようです。

これに対して大学側も対応を始めていて、より問題解決に繋がる教育を始めている大学もあるとか。

They’re not just learning math in the abstract, they’re learning how to use charts or graphs to convey information, or how to negotiate with others to resolve a conflict

彼らにはただ数学を学ぶだけでなく、情報をいかにグラフやチャートに落としたり、いかに問題を解決する為に他人と協議するかを教えています。

記事中には大学と企業の距離が近くなって、より実戦に近い環境を企業が提供する話なども出ています。

最近はIT系なんかは特にそうですが、アカデミックな知識がそのままビジネスで求められるということも増えているので(数学者がヘッドハントされることも1990年後半くらいからだいぶ増えてますね)、そうした知識をすぐに活用してくれる学生が育成されれば企業としては万々歳で、その為であれば資金を提供したいと考える経営者も多いことでしょう。

"We need to stop worrying about trying to make them experts in very narrow fields," says Miller. "Instead, let’s focus on teaching them the process of learning itself."

彼らを狭い分野でのエキスパートにすることではなく、学ぶプロセスを教えることに注力している。

知識だけならググれば出てくる時代において、知識を伝えることよりも知識の獲得の仕方や活用の仕方が重要になってくるという流れがあるようです。

こうした変化は当然ながら日本でも起こることが予想されます。しかしそうなると日本語と英語とのコンテンツ力の違いが学力に大きな影響を及ぼさないかは気になるところです。

現状でも調べ事をする時に、日本語と英語のコンテンツ力の違いは強く実感していますが、オンライン教育がより価値を持つようになった際に、教育の質が英語圏より日本語圏の方が劣るという事態にならないと良いのですが。

posted by newsit at 07:00| web