先週、Diggで人気だった記事にこんなのがありました。
How Sega brought the Mega Drive into the mainstream
(セガはどうやってメガドライブをメインストリームに育てあげたのか)
みんな大好き、セガ。その中でもサターンと並んで愛されたメガドライブ(英名:Sega Genesis)。
時は1990年。NES(ニンテンドーエンターテイメントシステム = ファミコン)が全米で3000万台という巨大なシェアを築く中で、コンシュマーゲームで戦いを繰り広げたセガ。
文中では主に、Sonic the HedgehogというIconを確立し、任天堂というゴリアテ(Goliath)から米国のシェアを奪うために奮闘する姿が描かれています。
‘The truth was, Nintendo had 94% market share with their NES system. Sega had only six.’
任天堂のファミコンは94%のマーケットシェアを持っていたのに対して、(訳注:当時の)セガはたったの6%だった。
With the Super Nintendo launch looming, Phantasy Star veteran Naoto Ohshima had already started work on an offbeat animal character with programmer Yuji Naka. ‘We initially chose a rabbit … and then experimented with further ideas – an armadillo and a hedgehog,’ says Naka.
スーパーファミコン開発の噂が出始めた頃、ファンタシースターのデザインで知られる大島直人は、プログラマの中裕司とともにoffbeatな動物キャラクターの制作に取り掛かっていた。中曰く「僕らは最初、ウサギをイメージしてた。実験の中でアルマジロとハツカネズミのアイデアが生まれたんだ」(訳注:ソニック誕生について)
We went into the game room, stuck it in, played it, and it really wasn’t very fun. It was beautiful, but you ran around for a few minutes and then you handed the controller off to somebody else and went back to work.
僕らはゲームルームに行って(訳注:アルファ版を)プレイしてみた。でもそれは全然楽しくなかった。綺麗ではあったけど、何人かは数分間走らせた後、コントローラーを置いて仕事に戻ってしまった。
というような当時の開発の話が綴られていて、なかなか読み応えのある内容になっています。あまり引用し過ぎてもよろしくないので、興味がある方は本文をご覧ください。
最終的にはソニック同梱という売り方が成功して、1500万台という当初の目標(Hyakumandai)を大きく超えるセールスを記録することになります。
日本だとファミコンが1,935万台に対してメガドライブは358万台というセールスでしたが、北米ではファミコンが3,400万台台に対してメガドライブが2,000万台と、けっこう肉薄してたんですね。
この手の文章を北米事情として読むと、また読み方も変わってきて面白いです。
個人的にはスペースチャンネル5のようなゲームが好きなので、今後もセガならではの感覚的バカゲーをリリースしてくれると大変ありがたいところ。