2015年06月16日

アメリカ政府が政府サイトのHTTPS化を始めたようです

アメリカ政府が政府サイトのHTTPS化を始めたようです。

Why U.S. Government HTTPS-Only Mandate for Federal Sites Is Key
(なぜアメリカ政府は政府サイトをHTTPS onlyにする命令を出したか)

The HTTPS-Only directive, which Federal CIO Tony Scott issued June 8, mandates that all publicly accessible federal Websites only be accessible over a secure HTTPS connection by Dec. 31, 2016.

HTTPS-Onlyの指示は、6月8日に政府CIOのTony Scottによって発令され、政府Webサイトは2016年12月31日までにすべてHTTPSでのリクエストのみを受け付けるようにしなければならないとされている。

Tony ScottはVMWareのCIOをやっていた人だそうです。Facebookから引き抜いてCTOを据えたり、アメリカ政府のIT部門は充実しているイメージがあります。

ちなみに日本の政府系のサイトは当然ながら軒並みプレーンなhttpが利用されています。縦割り行政でドメインも管理も細かくわかれているので、いざ日本も追従という話になった時は無駄に時間と予算を使いそうな感があります。

そういえば何ずほ銀行だったかは忘れましたが、日本の銀行の中にはこの時代にトップページのhttps対応をあえて解除したところもあったような。

下記はホワイトハウスの公式サイト(既にHTTPS対応済み)でのTony Scottのブログ記事。

HTTPS-Everywhere for Government

で、こちらはGithubで受け付けたissueだそうです。

GSA/https

It is critical that federal websites maintain the highest privacy standards for the users of its online services.

連邦政府のウェブサイトは、そのオンラインサービスを高い安全性を維持して運営していかなければなりません。

政府のサイトは最も安全であるべきだという理念が述べられています。

こうしたドキュメントを見ていると、日本の行政との間にある圧倒的なリテラシーの開きを感じてしまいます。この差はいつか埋まることがあるのでしょうか。

posted by newsit at 07:00| linux