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Tech Giants Team Up To Boost Accessibility
(IT業界の巨人たちがアクセシビリティの解決の為にチームを組む)
Teaching Accessibilityというアクセシビリティに関する活動団体を、IT業界の大御所と言える企業が共同で運営していくことになったそうです。
参加している企業は、Facebook, Micrsoft, Dropbox, Adobe, Yahoo, LinkedInなど。また、スタンフォード大学やカーネギーメロン大学などの教育機関も参画しています。
“The reality is that most recent graduates with computer science degrees do not have experience or appreciation for the need to build for disabled individuals. We recognize that we need talented engineers with experience developing accessible products to make our products available to everyone,” wrote Larry Goldberg, director of accessible media at Yahoo
「現状では、コンピュータ・サイエンスの学位を取った人でも、ほとんどは障害を持つ人に向けたシステムに関する経験は持っていません。誰でも利用できるようなアクセシビリティを持つプロダクトを開発する経験を持った開発者を、我々は求めています」とYahooのアクセシビリティディレクターのLarry Glodbergは書いています。
disabilityを持つ人に対する対応というのは、企業から見るとあまり利益にはならない為、社会的な責任を周囲から求められるレベルの大企業でないと、活発には開発は行われません。また、そうしたUIの開発できる人材も不足しています。
私もこれまでいろんな企業とお付き合いをしてきたつもりでいるのですが、その手の仕事に注力している企業とは出会ったことがありません。
こうした状況を改善する為に、大学での教育を増やし、その手の技術を習得する為のツールを用意し、企業でも標準化をしたりよりアクセシビリティに注力するなどの努力を行っていこうという団体のようです。
アクセシビリティというと、W3Cも誰でもアクセスできるという理想を持って活動しており、標準化も行われています。画像にalt属性が必要とされる理由の1つは、アクセシビリティを意識したものです。
Teaching Accessibilityの試みはまだ始まったばかりであまり多くのコンテンツは公開されていませんが、気になる活動なので、時間をおいて活動経過をまた見てみようと思います。