2015年08月13日

なぜ男性と女性はオフィスの空調設定で衝突するのか

今働いている会社が寒い。放っておくと空調設定を23度にまで下げられます。これはさすがに低すぎると思うのですが、これが適温だと思う人も多いようで。

人によって快適な温度というのはかなりズレがあるようですが、こうした体感温度の違いはどうして出るのでしょう。

Why Men and Women Battle Over the Office Thermostat
(なぜ男性と女性はオフィスの空調設定で衝突するのか)

本文ではオフィスの空調の適温について男女の間に差がある理由について言及しています。

Metabolism is the biochemistry of turning calories into energy. The rate of a person’s metabolism has a lot to do with how much energy that person needs to expend to stay at a comfortable temperature. Women typically have lower metabolisms, so as you’d expect they tend to be cold at a temperature men find comfortable.

代謝が起こるとカロリーを熱に変換します。代謝の起こる割合は、その人が消費するエネルギーの量に影響し、快適な室温にも影響します。女性は一般的に代謝の量が少なく、男性が快適だと感じる温度では寒いと感じることが多くなります。

ということで代謝によるエネルギーの消費が、快適な温度に大きく影響しているそうです。

代謝の量は体重にも比例するので、体重が多い人にとっては適温であっても、体重が少ない人にとっては寒い温度になったりします。

下記の記事ではオフィスの空調システム自体が男性向けに作成されていることが指摘されています。

Why your office is so cold: Its AC system is designed entirely for men
なぜあなたのオフィスはそんなに寒いのか。空調システムは男性の為にデザインされている。

PPD doesn't take any of this into account, and its metabolic rate is solely defined as the average energy production of a 155-pound man.

PPD(訳注:不快率推測)は、代謝率を単純に平均的な男性の体重である155ポンド(約70kg)を基準としている。

このように空調システムの自動設定では、男性の平均体重が基準とされている例もあるようです。これでは女性や体重が少ない男性は寒いと感じるわけです。

最近は人を感知して動くエアコンも出てきていますが、今の技術ならそこにいる人の体格から代謝=快適な温度を予測して風を向けたり向けなかったりするくらいのことはできそうな気がします。

人それぞれ適温が違う以上、そうした自動で調整してくれる製品でも出てきてくれない限りは、オフィスの空調をめぐる戦いは今後も起こり続けるのでしょう。

posted by newsit at 07:00| other