2015年08月18日

USの機械学習APIトップ10紹介記事

こんな記事を見かけました。

Top 10 Machine Learning APIs: AT&T Speech, IBM Watson, Google Prediction
(機械学習API TOP10 : AT&T Speech, IBM Watson, Google Predict)

Right now, Amazon, Google, IBM, and Microsoft are the biggest players battling to dominate the very fast-growing machine learning cloud services market.

現在、Amazon、Google、IBM、そしてMicrosoftの4社が、機械学習を提供するクラウドサービスの大手プレイヤーとしてしのぎを削っています。

とあるように、最近は機械学習に自信がある各社がクラウド上でその機能を利用できるサービスを提供し始めています。

上記記事では、こうしたサービスを、人気、性能、ドキュメント、使いやすさ、機能性などから評価して10件を選んだそうです。

選ばれていたサービスは下記。

  • AT&T Speech(AT&Tが出している音声認識API)
  • IBM Watson(クイズ王に勝ったことで有名な自然言語処理API)
  • Google Prediction(Googleのクラウド上で文書分類とか、スパムフィルタリングとか、レコメンドとかできるAPI)
  • Wit.ai(こちらも自然言語処理API。2015年1月にFacebookに買収された)
  • AlchemyAPI(Deep LearningのAPI。2015年3月にIBMに買収された)
  • BigML(機械学習用のプラットフォームを提供している会社。APIも有る)
  • PredictionIO(OSSの機械学習API。バックエンドはMLibとかMahoutとかHadoop系)
  • Diffbot(画像認やナレッジグラフのAPIなどがある)
  • Azure Machine Learning(Microsoft Azureの機械学習API)
  • Amazon Machine Learning(AWSの機械学習API)

以上、10件が挙げられていました。有力どころは着々と大企業に買われている感が伺えます。

Google PredictionやAzureは個人で使うことも多いサービスで手軽に手を出せます。今後はこの手のクラウドサービスで機械学習に初めて触れて学ぶきっかけになった、という人も増えてくるかもしれません。

Google Predictionは100 predictions/dayまでの無料枠もあるようなので、最初に使うには良いサービスでしょう。Azureも1ヶ月無料サービスがあるので、少し試す分には無料で済ませられます。

個人的にはOSSのPredictionIOに興味があります。MLibにしろMahoutにしろ環境用意するのがちょっと面倒なので(スタンドアローンでこれらを動かしてもあまりご利益がないし)、軽々しく手を出せるものではないですが。

この手のAPIは、ただ機械学習ライブラリが裏で動いていて手軽に結果が返せます、というだけのサービスだと、値段も高いし自前でコード書いて用意した方がいいやという話に収まることの方が多いと思われます。

しかしWatsonの自然言語処理やDiffbotが持つナレッジグラフなどの裏でビッグデータがうごめいているサービスは、個人や小規模の企業ではけして用意できるものではないので、シチュエーションによっては相当重宝されるケースがあるのではないでしょうか。

posted by newsit at 07:00| big_data