2015年09月03日

Intelがドローンの開発に投資中

PCやサーバ部門では独占レベルのシェアを持っているものの、スマートフォンやタブレット向けの商戦では遅れを取りがちなIntelですが、新規事業の開拓として昨今はドローンへの投資を強化しているようです。

Intel pumps $60 million into Chinese drone maker Yuneec
(Intelが中国のドローン製造企業のYuneecに6000万ドルを投資)

IntelはもちろんCPUを売ることを至上命題としている企業ですが、SSDの開発に力を入れてストレージのボトルネックを解消しようと務めたり、IoT関連にも積極的に投資したりと、プロセッサを作るだけでなく市場拡大を狙った施策を打つことも多いです。

ドローンの市場は拡大することが予想されるので、そのプロセッサ市場を取ろうとしていることが予想されます。ARMに完敗したスマホ市場の二の舞いは避けたいところです。

Other companies like Amazon and Google are developing drones of their own as they seek new ways to deliver items to consumers.

AmazonやGoogleのような他社はドローンを自社で開発している。それらは製品を顧客に届ける新しい手段となることが期待されている。

ということで現状でニュースなどで話題になっているAmazonのドローンなんかは完全な自家製になってます。こうした流れを放っておいたら市場が勝手に形勢されてIntelの入る余地はなくなっていた、となってしまうのが一番避けたいシナリオです。

こちらはBloomBergの記事。

The Yuneec relationship fits with Intel’s strategy to make investments in companies developing products with the potential to expand the market for semiconductors, as the company searches for new devices for chips.

Yuneecとの提携は、半導体市場を拡大する製品を開発するというIntelの戦略に沿ったものだ。Intelは新しいチップを販売できる市場を探している。

ドローン市場が本当に拡大すれば、自動飛行機能が発展してより性能のあるプロセッサが求められることも出てくるので、Intelとしてもおいしい市場になる可能性はあります。

将来的に物流でドローンが飛び回るような世界になる日は来るんでしょうか。アメリカや中国なら10年以内にそういう日が来そうな気もしますが、まあ、日本では当分先のことになることでしょう。

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