2015年09月29日

iOS 9のコンテンツブロックに関する記事

iOS 9からSafariにcontent blocker(平たく言えば広告ブロック機能)が搭載されました。

この機能をONにするとけっこうな数の広告が表示されなくなるようで、広告で飯を食っている人にとってはけっこうな打撃になりそうな機能です。

本件、iPhoneの市場シェアが高い日本では特に影響が大きそうですが、英語圏でももちろん大きなニュースになっていて、大手のサイトが様々な視点で取り上げています。下記はYahoo Techの記事。

Will Ad Blockers Kill the Internet as We Know It?
(広告ブロックはインターネットを殺してしまわないか?)

The latest version of Apple’s mobile operating system lets its Safari browser run “content blocking” extensions. By “content,” Apple really means “ads.” And “blocking,"

Appleの最新OSはSafariに「コンテンツブロッキング」という機能を追加した。Appleの言う「コンテンツ」とはつまり「広告」のことだ。

当機能はデフォルトで動作しているわけではなく、ONにするとAdblock Plusのように一部の広告が消えるような機能になっているようです。

上記記事では広告をブロックすることによるビジネスへの影響などが書かれています。

こちらはFORTUNE。

Ad block wars: iOS vs. Android

Mobile ad blocking has suddenly become a hot topic, and prompted a great deal of handwringing over what it could mean for web-based businesses.

モバイルでの広告ブロックが突如ホットな話題として浮上した。この動きはWebベースのビジネスにとって大きな影響を与えることになる。

上記記事ではiOSとAndroidの広告ブロック状況を比較しています。単純なブロック機能は今回のcontents blockerが入った分、iOSの方が良さそうです。

AppleはWebも広告も関係ない企業なので、広告が収益源のGoogle(主力商品は検索でのリスティングですが、DoubleClickとかもやってるし)よりもバッサリと広告を切ることが可能という面もあるようです。

The key difference between the two is that Google is an ad company, whereas Apple sells hardware

両者の大きな違いとして、Googleは広告企業であり、Appleはハードウェア屋だということがある。

こちらはMacWorldの記事。

How iOS 9 content blockers can help you stay secure
(iOS 9のコンテンツブロッカーがあなたの端末のセキュリティを向上させる)

content blockerを使うことでブラウジングがより安全になる的な話がされています。

現状のWebではリアルタイムで広告枠の売買が行われ大量の広告が飛び交っていますが、表示される広告すべてが安全と検証されているわけではなく、表示する広告スクリプトの中に攻撃用のコードが含まれていて問題になるようなケースもちょこちょこ起きています。

Flashのゼロデイを突く攻撃は一般的で被害もけっこう出ています。広告企業であるGoogleですらChromeで無駄なFlashが動かないような機能を追加するくらい、問題は深刻です。

iOSの場合はそもそもFlashは動かないわけですが脆弱性を攻撃するスクリプトが実行される可能性はあり、信頼されない広告をブロックすることでセキュリティが向上するという面はあるようです。

AppleやGoogleはプロダクトの為だと思えばバッサリ既存のものを切り捨てることがあるので、こうしたビッグプレイヤーの動きでビジネスが突如激変(収益が一夜で半分になるとか)が起こりうるところは、モバイル市場の怖いところです。

posted by newsit at 07:00| web