2015年10月13日

名刺ってなんで今でも使われてるの?

デジタル全盛、個人情報保護全盛のこの時代に、会社名からメールアドレスまで情報満載のアナログカードを配って歩くという、若干隔世の感がある名刺というアイテムですが、日本だけでなく海外でも現役として広く利用されています。

今日はそんな名刺の歴史を振り返る記事を見かけました。書いているのはIT系の方のようです。

Why Are Business Cards Still a Thing?
(どうして名刺はまだ現役なんだろう)

Every time I go to a conference, networking event, or tech launch I find myself returning home with a stack of strangers’ business cards that I promptly set on the corner my desk and, for the most part, never look at again.

カンファレンスやネットワークのイベント、テックランチから帰ると、毎回、私の手元には知らない人の名刺が残っている。私はそれらをすぐに机の済に仕舞い、大半の場合、二度と取り出すことはない。

というあるあるな話からスタートする記事で、名刺の変遷と今後について説明しています。

名刺自体は17世紀から存在していたそうです。当初はvisiting cardとかcalling cardと呼ばれており、上流階級の人たちの間で儀礼的に使われるものだったようです。

calling cardは求愛にも用いられていました。日本人としてはそこに和歌を添えたいところですが。

Into the 1800s, the cards were also used for courting. If a man wanted to see a lady of the house, he would leave his calling card with the servant on a silver tray at the entrance.

1800年台になると、カードは求愛にも用いられるようになった。男性が女性の家に招かれたいと思った時、calling cardを召使に銀のトレイに載せて運ばせた。

なかなか面白い風習ですね。

全然関係ない話ですが、銀のトレイ(silver tray)と聞いてヨカナーンの首を載せたのもこれだっけと一瞬思いましたが、あっちはsilver platter(銀の皿)でした。

その後、visiting cardの風習が変化して、ビジネスでも用いられるtrade cardになり、現在の名刺(business card)へと繋がっていきます。

さて、ではこのbusiness cardの風習が終わる日はいつ来るのか。情報をわざわざ印刷して配るという面倒なことをいつまで続けるのか。

こちらは名刺とお別れする手段をまとめています。

Say Goodbye To The Business Card
(名刺とさよならしよう)

スマートフォンアプリのBump(現在はGoogleに買収されてサービス終了。その後、Android Beamが登場)を使って交換するとか、名前から検索できるサービスを使う等の方法が提案されています。

ビジネスでも友達の紹介で食事に行くようなフランクな会い方であれば「Facebookで名前検索して」という緩いコンタクトの取り方がされることもありますね。

AndroidとiPhone共通で名刺交換ができるアプリもけっこうあるようで、今現在、スマートフォンを持ってないビジネスマンというのはかなり減っているのですから(私はいまだにガラケーですが)、技術的にはいつでも名刺の代替テクノロジーは出現できる状況にあります。

ただ、すべての人が当たり前のように入れるアプリを登場させるというのは簡単なことではなく、GoogleとAppleが相談してbusiness card交換用共通アプリをデフォルトで用意すれば話もすぐ進むのでしょうが、現状ではそうした動きは期待できない為、今後も名刺がデジタル化することはないというのが調べてみた印象です。

名刺整理箱 800枚
posted by newsit at 07:00| other