2015年10月15日

Amazonが潰れたらどうなる?

Kindleストアで本を買い、Amazonビデオで動画を買うなど、順調にAmazon漬けになっている我が家ですが、もしAmazonが潰れたらどうなるかを考えると不安な部分もあります。

楽観的に考えるならこれだけ世界中に影響があるサービスが潰れたらどこかが買収するなり国が救済措置を考えるなりしてくれるだろうとたかをくくってみるのも1つの手。悲観的に考えれば金を払った分がすべて失われることになるでしょう。

ということで本日の記事。

What Happens to Your Movies If Amazon Goes Out of Business? - The Atlantic
(もしAmazonが潰れたらあなたの動画はどうなる?)

When you purchase a movie from Amazon Instant Video, you’re not buying it, exactly. It’s more like renting indefinitely.

あなたがAmazon Instant Videoで動画を購入した時、厳密には、あなたはその動画を買ってはいません。無期限でレンタルしたといった方が正確です。

よく言われている話ですが、例えばCDという古い媒体では、コピーすることも、パソコンに取り込むことも、友達にあげることも、中古屋に売ることも自由でした。

これがデジタル配信になると話は変わってきます。コピーはできないし、友達にあげたり権利を売ることもできません。

you’re given a limited right to do things with the content−generally this is limited to playing it on a small number of devices−and you definitely can’t resell the content or even give it away. You haven’t really bought the song, you’ve bought a contract to play the thing for a while.

コンテンツの購入者には限られた権利しか与えられない。限られた数の端末で再生できるだけで、権利を他の人に売ることはできない。あなたは楽曲自体を購入したのではなく、楽曲を再生する権利を得ただけだ。

過去と現在で購入したコンテンツに対してできることを並べてみると、購入者の権利がだいぶ削られてしまっていることが実感されます。

デジタル配信ではない物理メディアであるDVDも、最近ではリッピングが違法になってメディアを持ち歩かないと視聴できない状況になりました。

先日、スマートフォンでDVDを再生できるプレイヤーが出てましたが、DVDプレイヤーとスマートフォンをWi-Fiで接続して動画を飛ばすというトリッキーな仕様になっていました。今の条件ではこうするしかないのでしょうが、こんな不便なメディアにしてしまったらユーザも寄りつかなくなるような。

技術は便利になったけどユーザ的には不便になったものです。再販の権利がないのは良いとして、ネットワークに繋がってないと視聴できないとか、DVDメディアが手元にないと視聴できないとかは致命的な不便さです。その気になれば、技術的には好きな時に好きな場所で見られるはずなのに。

少し話が逸れましたが、では、AmazonにしろAppleにしろ、再生する権利を提供している会社が潰れた時はどうなるのか。

法律家の意見としては、まずストリーミングで視聴可能だったものについては、当然ながら視聴することができなくなります。閲覧できるサービス自体が消えてしまうので当然ですね。

次にダウンロードしたものについても種類によっては視聴できなくなる可能性をはらんでいます。

まず視聴時にDRM認証が必要だったり、有効期限が設定されているような媒体も、やはり視聴不能に陥ります。

次に独自フォーマットの場合は時間差で閲覧できなくなる時が来る可能性もあります。

If Amazon were to go out of business, all of my Kindle books would be inaccessible [because] Kindle books are tethered to Kindle software

もしAmazonがビジネスから撤退したら、私のKindleの本も読めなくなってしまうだろうね。Kindleの本はKindleのソフトウェアでしか閲覧できないから。

例えばKindle PaperWhiteで本を閲覧していた場合、Amazonがいなくなるとまず端末内に落とした本以外は読めなくなります。次にPaperWhite自体が故障したらどうなるか。他にAmazonのリーダーを入れて本をダウンロード済みの端末がいなければ、購入した書籍はやはり読めなくなります。

PCにすべてのデータがダウンロードしてあったとしても、OSが代替わりしていくうちにいつかソフトウェアが未対応になる日が来ることも考えられます。

KindleフォーマットをクラックしてPDFに変換するなんてこともできることはできるようですが、法律的にこうした行為が許されるかというと難しいところです。

実際のところ、Amazonほど大きな企業が潰れた場合は政治的な問題になるでしょうから、潰れた時にどういった結末になるかは法律家でもわからないのが現状のようです。

いつそれが起こるかはわかりませんが、どういった事態になるのか、ちょっと体験してみたい気もします。

posted by newsit at 07:00| company